2015年7月17日金曜日

保存瓶の徹底的煮沸消毒の仕方

漬け込みシーズンもそろそろ終わりですが、自家製○○って保存料が入ってないので保管や熟成に気を使いますよね。

めんどくさがり屋の私もそこだけはちゃんとやってます(^_^)v
だって、一生懸命時間を掛けて作った食べ物にカビが生えると本当に残念ですもん(´・ω・`)

少しならカビの部分をすくって、加熱すれば大丈夫だそうですが、なんかケチがついたみたいでガッカリしますよね。

だから保存容器の殺菌だけは丁寧にしています!(*`^´)


私の徹底的殺菌方法!(鍋で煮沸消毒)

準備

・出来るだけ大きい鍋

 ※パスタ用の深鍋は瓶を取り出す時に熱くて重くて大変なので、普通の鍋で出来るだけ直径が大きい物が良いと思います。

・消毒したい容器

 ※プラスチックなどの容器は長期保存には向いていませんが、冷凍用や保存性の高いもの(塩分20%の梅干しなど)に使用するなどの理由で煮沸消毒をする場合は、その容器の耐熱温度を予め確認しておくことをオススメします。
また、容器と蓋とで耐熱温度が異なる場合もありますのでそちらも確認しておきましょう。

・ キッチンペーパー

・(あれば)アルコールスプレー



いざ煮沸消毒!

① 洗い

台所用洗剤で容器と蓋の中と外、取り出し用の菜箸をしっかり洗う


② 殺菌?

次に漂白剤に30分以上漬け込む

このあと煮沸するので殺菌というか、容器に染み付いた色や汚れ落としが目的ですが、気分的にも更に強力に殺菌出来る気がします。

 (菜箸を漂白剤に浸けるのはなんとなく抵抗あるのでここでは菜箸は浸けていません(^^;))


③ すすぎ

水またはぬるま湯でしっかりすすすぐ

漂白剤の匂いは煮沸すると消えます。


④ 鍋の準備

底に布巾を敷く。
瓶の破損を防ぐために底に布巾を敷く


⑤ 煮沸消毒

瓶と蓋と菜箸(箸先)を入れて水を注ぎ、中火でゆっくりめに沸騰させる

水は瓶が完全に水没するぐらいが理想ですが、深さが足りない時は、菜箸で回転させれば良いので、無理に水没させなくても大丈夫です。

欲張って鍋にギリギリ張ると、沸騰したブクブクのお湯が攻撃してくるので非常に危ないです(゚Д゚)
瓶が完全に水没するぐらいが理想
(これは少ないのでもっと入れます)

一般的に煮沸時間は、

100℃    → 30秒

90℃以上 →  5分間以上

75℃以上 →15分間以上

とされているので、沸騰したら吹きこぼれない程度に火を緩めて5分以上煮ます。

瓶が水没しきらなかった場合は、途中で回転させることも忘れずに!


⑥ 乾燥

必要な時間が経過したら、火を止めてから菜箸で小さいものから取り出します。
お鍋の上で出来るだけお湯を切って、キッチンペーパーの上に伏せて置き、そのまま乾燥させましょう!
よーくお湯を切る

伏せずに上向きで乾燥させる人もいるようですが、あっつあつ状態で伏せればきちんと乾燥するので私は伏せる派です。
雑菌が付かないように伏せて乾燥

⑦ 瓶の取り出し

同様に瓶も伏せて乾燥させますが、普通にお箸で瓶を掴もうとしないで下さいね!
滑って瓶が落ちると火傷や破損に繋がりますから要注意です(`・ω・´)

ちょっとピンボケ写真ですが、、、


ⅰ. 支点・力点・作用点

 ・お箸を瓶の底にあたるまでしっかり差して(作用点)

 ・お箸を鍋のふちで支える(支点)

(・お箸を持つ手が力点ね)

空いてる片手はお鍋が動かないようにしっかり持ちましょう!
しっかり差す


ⅱ. ポジション確認

鍋のふちにお箸を当てたまましっかり支え、ゆっくりと箸先だけを上げながら瓶を持ち上げ、20度~30度ぐらいの角度で一回止める。
支点・作用点を必ず確認

鍋のふちからお箸が離れないように気をつけましょう!

この時、箸先が瓶の底から離れてしまっていたらもう一度お鍋に瓶を戻して差し直します。
でないと、もう一段階角度を上げたときに瓶が滑ってお箸に深く刺さると同時に、手に熱湯がバシャバシャとかかります(≧Д≦)

お箸はしっかり刺さっていますか?
支点は鍋から離れていませんか?

確認出来たら角度を上げましょう↓↓↓


ⅲ. 湯きり(通過点)

45度ぐらいの角度で気持ち一呼吸おく
ゆっくり45度まで上げます

ここでお湯はほぼ全て排出します。

支点のお箸が鍋から離れないように再度意識します。

ⅳ. 湯きり(最終)

中のお湯が完全に切れるように60度~70度の角度でキープする
残っている水滴をしっかり切ります
高く上げすぎると支点となる箸が鍋から離れてしまい、瓶が不安定になり数滴の熱湯が手にかかるので角度はほどほどにしておきましょう(^ ^)


ⅴ. 乾燥

そのままキッチンペーパーの上に伏せて乾燥させる
新しいキッチンペーパーの上で乾燥

鍋つかみ等で瓶の底の方を支えながらそっと置きます。

完全に乾いたら煮沸消毒完了です!

簡単でしょ?

乾燥させているときに雑菌が付かないよう扇風機は止めたり、乾燥させるテーブルなど触れるところは軽くアルコール消毒していますが、そこまでしなくても大丈夫だと思いますが、アルコールスプレーをお持ちの方はやっておいて損はないかと思います(^^)


⑧ 困った時

・ 時間が無いときに蓋の隅に水分が残ったりします。

そんなときは、アルコールスプレーをたっぷりかけて隅まで行き渡らせ、綺麗なキッチンペーパーで拭き取り、もう一度同じ事を繰り返し、最後に軽く一吹きしたら自然乾燥させる。

お鍋に入らないサイズの瓶は、綺麗に洗った後(上記①~③ですすぎは特にしっかり行い、漂白剤の匂いが残るようなら再度台所用洗剤で洗う)、ぬるま湯を瓶いっぱいに注ぎ、瓶が温まったらお湯を捨て、今度は熱めのお湯で同じように瓶の温度を上げます。
その後、熱湯➡熱湯と全部で4~5回お湯を張り変えつつ外側にも回し掛けます。
90℃以上で5分以上の目安に合うようにして下さい。

瓶を入れても底が安定するサイズのボウルがあればその上ですると保温性が高まる気がします(笑)

熱湯を流す時は火傷のリスクが高いので、軍手の上に厚手のゴム手袋2枚(外側はアルコール消毒済み)を重ねて付けるとギリギリ耐えれる感じです。

熱湯不可の容器や蓋、お鍋に入らないサイズなどの手抜き消毒方法
(あまりオススメしませんが今の所失敗してないです)

これも綺麗に洗った後(上記①~③ですすぎは特にしっかり行い、漂白剤の匂いが残るようなら再度台所用洗剤で洗う)、キッチンペーパーで水気を拭き取りアルコールスプレーをたっぷり吹き付けてキッチンペーパーでふき取る、もう一度アルコールスプレー➡キッチンペーパーを繰り返し、最後に軽く一吹きしたら自然乾燥させる。

オマケ~カビた事が無い理由?~

まず何よりも塩分や糖分の濃度を減らしすぎないこと。
減塩嗜好の時代ですが、梅干しはだいたい20%ぐらいの塩で漬けますし、アルコール類もなるべく高めの物を使います。(ホワイトリカーは度数は高いけど匂いが苦手なのでせいぜい消毒目的に使う程度です)
昔からあるレシピの塩分・糖分の濃度は最低でもレシピの80%は守るようにしています。
20%ぐらいは煮沸やアルコール消毒でリスクが抑えられてるかな?と勝手な予想ですが、、、^_^;
後は水を極力入れない。
梅なら成り口までしっかり拭き取り、生姜を茹でたらしっかり絞り、漬け汁で地洗いする。
徹底的でしょ?

せっかく作った食べ物がカビてしまうのは嫌なので、食品を詰める時に容器を地洗いすることも欠かしません。


地洗いの方法

要は、消毒済みの乾いた容器に、保存する食品の汁を予めなじませておくことなんですが、

例えば
梅干しを漬けた時の梅酢
煮物を作ったら煮汁
などを容器に少量入れて満遍なく濡れるように振ったり傾けたりしたあと、その汁を捨て、容器を振ってしっかり汁気を切る。
キッチンペーパーですら拭きません。

この処理をしてから保存する食品を詰めます。

効果がどのくらいあるのか分かりませんが、とにかくカビさせたくないので徹底的です(`・ω・´)

以前作った梅ジュースは6年常温保存ですし、梅酒は10年以上カビることなく熟成出来ています。
ラッキョウや梅干しも常温で大丈夫でした。

手間は掛かりますが、慣れてしまえば作業の合間に出来ることなので考えなくても出来ちゃいます。

よく保存に失敗するという方、全部じゃなくても何か一つ今までやってなかった作業を追加してみて下さい(〃'▽'〃)

愛情いっぱいの美味しい物を安心して食べるための参考になれば幸いです(*^ω^*)


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